幽霊船は海で踊る

一週間に一度、おすすめ本の投稿をしています。

『ぼくは本を読んでいる。』ひこ・田中(講談社)

短くとも続けることが大事だろうと、今日から毎週、読んだ本の中から1冊選んで紹介していく。 過去におすすめした本が出てくることもあるだろうし、毎週何曜日と指定はできないがご了承願いたい。 ぼくは本を読んでいる。 作者:ひこ・田中 発売日: 2019/01/…

最近読んだ本

また記事を更新しなくなってしばらく経つし、仕事の整理のためもあって、最近読んだ本のことを書いてみる。 覚書くらいのもので、3月4月に読んだもの。 滴水古書堂の名状しがたき事件簿 眠れぬ人の夢 (レジェンドノベルス) クトゥルフ神話がモチーフの小説…

「ここ、いいなぁ」と思う瞬間はいくらでもある。それこそ、旅先で見かけた景色なんかは、特に。人が生活しているのを見ると、どうしても映画のようにきれいに見えて、ここで暮らしてみたらどんなふうになるだろう、と思いを馳せるときもある。だけど、じゃ…

最近読んだ本の話

気付けば一ヶ月もブログを更新していなかったらしい。 最近読んでよかった本のことでも書こうと思う。 といっても、遅読なので、先月読んだものがほとんどである。 『蜜蜂と遠雷』著:恩田 陸 2016に刊行され、直木賞と本屋大賞を受賞した有名作で、今年の10…

帰省の途

久しぶりに実家に帰ることにした。 理由はないに等しいのだが、挙げるとすれば「海が見たくなったから」だ。 別に海ならばどこでも良かったのだが、まぁ帰るだけでも孝行になるだろう。例え己の心が荒もうとも。 実家に帰ろうと決めたのはおおよそ1ヶ月前だ…

いろんなことをつらつらと とめどなく

感覚が過敏になる時期がある。 誰かのなんでもない言葉が刺さる。 テレビで言っていた内容が異常に気になって不安になる。 小説のただの風景描写が頭に残って離れない。 そういう時期が、ときどきある。 気にすることじゃないのは知っている。なんでもないこ…

ネガティブウィーク

元来ポジティブ思考ではなく、むしろネガティブなほうなのだが、月に一度、そのネガティブが加速するときがある。 まぁそれは生理の1週間ほど前から2週間ほど続くのだが、それはまぁ見事に思考がネガティブまっしぐらになる。 どこからそんな思考になった…

追悼

ついにこの日が来てしまった。ちらっと聞いてはいたが、嘘だと信じたかった。でも嘘でないことなどわかりきっていた。加えて直前に聞いてしまった。どうしようもない事実だった。 推しが死んだ。 推しがとことん死なない人もいれば、とことん死ぬ人もいると…

図書館に行った話

久しぶりに近くの図書館へ行ってきた。 といっても、つい3週間ほど前に行ったのが、正しい意味での久しぶりだったのだが、今日は家に人がいたこともあって、多少ゆっくりすることができた。 図書館で働くようになってから、別の図書館に行くと、見るところ…

続・犬の話

つい先日書いたばかりだが、また犬の話をする。 金曜日、警察署に手続きをしに行ってきた。これで正式に私たちの大事な家族ということになる。 出会いこそ急だったし、初めは家族のもとに帰れればいいと思っていたが、口輪の痕があるこの子を返しても大丈夫…

無気力Holiday

休みの日になると急に何もしたくなくなる。 普段やる気があるのかと言われると、何も言えないけれど、最近の休日はもっぱら寝てばかりだ。 休日くらい、家事などはしないにしても、例えば、動画を見るとか、本を読むとか、そういうことさえできなくなってし…

幸せなこと

こうしてブログを更新するようになって思うのは、読んでくれる人がいるというのは、幸せだなぁと。 コメントがあるわけではなし、アクセス解析だけの情報だから、実際何人が読んでくれているのかはわからないけれど、ページを開いてくれるだけで幸せってもん…

「言の葉の庭」が刺さって抜けない

昨日初めて「言の葉の庭」を見た。想像していた話とは随分違って、けれどとても良い作品だった。 良い作品だったのだ。 心に刺さって抜けないくらいには。 「歩き方を忘れてしまった」というのがもうだめだった。その言葉が、刺さって抜けないままでいる。 …

犬の話

3ヶ月前、我が家に犬がやってきた。 というのも、土砂降りの中、車通りの多い道沿いを走っていたらしく、そこを保護してきたのだった。 赤い首輪をした人なつこい柴犬の男の子で、まだ子どものようだった。 今日で3ヶ月経つ。 警察での預かり期間が終わり…

文学忌

文学忌というものがある。小説家や俳人の命日をそのペンネームや代表作などにちなんで偲ぶ日としたものだ。有名なのは太宰の桜桃忌だろうか。 恥ずかしながら私も最近知ったのだが、桜桃忌だけでなく、檸檬忌や菜の花忌、石榴忌など、粋なものが多い。 なぜ…

家族って

家族ってなんだろう、と考える。 世間では、家族をかけがえのないものとして扱うが、私にとってはよくわからない。 べつに、ネグレクトや暴力に悩んでいたわけではないし、おそらくうちは、まぁ一般的な家庭だろう。 ただ若干の、いわゆる毒親なんだろうな、…

ショートカット

日曜日、髪を切った。 本当は2ヶ月前から切る予定はあったのだが、予約前日に犬がきたりなんだりと、いろいろあって今になってしまったのだ。 2ヶ月前から切りたかっただけあって、まぁ頭は結構な感じでもさもさだった。 担当してくれたお兄ちゃんにも「髪…

今ふたたび本の話

本との出会いは一期一会であり運命だ。 たとえそれがどんな本であろうと、その縁を逃してはならない。 本には魔物が棲んでいる……。 ときどき、文字を読まないと呼吸ができないときがある。それは、いくつもの本を読んでいるときによく起こるのだが、文字を読…

羊毛フェルトでマスコットを作る

羊毛フェルトを始めた。というのも、今保護している犬がいるのだが(この件に関してはまた書く)その犬が今換毛期を迎えている。 昔祖父母の家に犬がいたこともあって、換毛期の毛の量は、それでなくとも多いことを知っていた。だが、やはり驚くほど毛が出る。…

ソーニャ・ハートネット『木曜日に生まれた子ども』

ようやく読み終わり、余韻が胸を包んでいるうちに感想を書こうと思う。 ソーニャ・ハートネット『木曜日に生まれた子ども』 ガーディアン賞を受賞した作品だそうだが、私はソーニャ・ハートネットを知るまで、この作品を知らなかった。 私がこの作家を知った…

世界の果ての景色

お題「もう一度行きたい場所」 去年の末、2泊3日で和歌山の白浜に行った。アドベンチャーワールドを目的とした旅だったのだが、それだけではもったいないので、千畳敷や白良浜など、いろいろ見てまわった。 海のそばで育った私でも驚くほどに海は綺麗だし、…

珈琲党だとか紅茶党だとか

珈琲が好きだ。 定期的にカフェインを取り入れないと、禁断症状が出てしまうくらいには。とは言え、豆の違いもロクに分かっていないのだが。ブルーマウンテンが良い豆だ、というくらいの知識しかない。 ところが生意気にもハンドミルを持っている私は、時々…

復活おめでとう

Monster Hunter ことモンハンにナルガクルガが帰ってくる。突然姿を消してから数シリーズ。遡るのも調べるのも面倒なので、いなくなってからどれだけシリーズが出たのか分からないけれど、とにかく久しぶりなのだ。復活するのだ。 お察しの通り、ナルガクル…

『いわしくん』

きょうび名作と呼ばれるものは山のようにあるし、それが絵本だろうが、大人でも感動するものはある。 それはともかくとして『いわしくん』を読んでほしい。 タイトルから分かる通り、主人公はいわし。 いわしが生まれて、捕まって、売られて、っていうのを淡…

本の話

人はどうして本を読むんだろうと考える。 人生において本が必要な理由はなんなのだろう。 (ここでいう本とは、媒体としての本ではなく、物語のこと) 娯楽といってしまえばそれまでだが、一冊の本で人生が変わることもあるのを、私は知っている。かといって…

音楽の話

「 il vento d’oro 」がかっこよすぎる。 どうして「JOJO」と「Gold wind」しか言ってない(他にも言ってる)曲があんなにかっこいいものか。 まずメロディーギターがかっこいい。これは言わずもがなだし、入りから最後までずっと痺れる。 ギターだけで十分か…