幽霊船は海で踊る

一週間に一度、おすすめ本の投稿をしています。

いろんなことをつらつらと とめどなく

 

感覚が過敏になる時期がある。

誰かのなんでもない言葉が刺さる。

テレビで言っていた内容が異常に気になって不安になる。

小説のただの風景描写が頭に残って離れない。

そういう時期が、ときどきある。

 

気にすることじゃないのは知っている。なんでもないことなのはわかっている。けれど、だからと言って直ることではない。

 

ただ、なんだか、嫌だなぁと思うのだ。

 

***

 

雨になると気分が沈むと決めたのは誰なんだろう。みんな雨が嫌いだと決めたのが誰なんだろう。

実際に、科学的な根拠はあるんだろう。

私だって気分が沈むことはあるし、天気に体調が左右されることもある。

だけど、雨は嫌いじゃない。

 

しとしとと降りしきる雨の音はどこか落ち着くし、ぱたぱたと傘に響く音も好きだ。

 

どうして雨の話をしたのかと言うと、今『言の葉の庭』を読んでいる。

映画で観たが、文章でも読みたくなったのだ。

以前、『言の葉の庭』が刺さって抜けない記事を書いた。それは文章になっても同じらしい。一文一文が、ちくちく刺さって痛い。

 

言の葉の庭』で雨は、「うまく歩けない」人の心を癒すものとして描写されているように感じる。それはそれで良い効果があるのだろう。それも分かる。事実私の心も癒しているのだから、結局それは間違いではないのかしら。

 

まとまらなくなってきたので、ここで終わる。