『ぼくは本を読んでいる。』ひこ・田中(講談社)
短くとも続けることが大事だろうと、今日から毎週、読んだ本の中から1冊選んで紹介していく。
過去におすすめした本が出てくることもあるだろうし、毎週何曜日と指定はできないがご了承願いたい。
記念すべき1冊目は、
昔はよく本を読んでもらっていたけど、今ではもう読まなくなった小学5年生の男の子・ルカ。本が嫌いなわけじゃないけど、別に読もうと思わない、そんなルカが両親の書斎で見つけたのはカバーがかかった本。どうしてだか彼は、それを両親に内緒で読もうとするーー。
漫画やテレビなら、あれ見た?あれ読んだ?と話すことがあっても、誰かと一緒に本を読むことってあんまりないと思う。私も実は児童文学の古典ってあまり読んだことがないので、この本でルカと一緒に本を読んでいるみたいで不思議な体験だった。読書の風景以外にも、ルカの穏やかでドキドキもある日常がやわらかい描写でなされていて、素敵な1冊。