『わたしの美しい庭』『流浪の月』凪良ゆう
最近更新がまちまちになってしまって申し訳ない。
今回の本は、ずっとおすすめしたくて仕方なかったんだけど、どうしても言葉にならなくて紹介できなかった本。
去年の本屋大賞受賞作品で、以前にも紹介した作品。いわずもがな人気の話題作。
こんなニュースが流れると、きっと私も嫌悪感を示してしまうだろう。それでも世界には、当事者にしか分かりえないことがあるし、彼らの目線で物事を見ると、もうそっとしておいてよ、ふたりでいるだけで呼吸が楽にできるんだから、と言いたくなる。
『流浪の月』の次に発表された作品。注目が集まる中、作者の力がしっかりと発揮された作品。
不思議な関係性を描くのが上手い。一言では説明できないんだけれども、きっとどこかに存在しているだろうその関係と、周りの歪な目を描くのが上手い。
そんな関係にある人、周りにいるかもしれない人、その人だけじゃなくて、なんでもないんだけどなんだか生きるのが苦しい人にもそっと寄り添ってくれる作品。
最近お気に入りの作者は?と聞かれたら間違いなく凪良ゆうが挙がる。うまく言葉にできないので伝わらないと思うけれど、読みやすい作品なので、ぜひ手に取ってほしい。