幽霊船は海で踊る

一週間に一度、おすすめ本の投稿をしています。

『最後の晩ごはん』椹野道流

寒くなっても氷を食べる癖が治らない。どうしてもおいしい。
体の芯から冷えるし、寒いし、体にも悪いのに、どうしてもやめられない。
氷がおいしい。

 

 

 

椹野道流『最後の晩ごはん』(角川文庫)

若手俳優の五十嵐海里は、スキャンダル報道で芸能界から追放されてしまう。その報道は捏造だったが、言い訳する時間さえ与えられなかった。すべてを失い故郷に帰るが、家族の助けも借りられない。
絶望の中、定食屋の夏神留二に拾われる。その定食屋「ばんめし屋」は、夜に開店し、始発が走る頃に閉店する不思議な店だった。
夏神のもとで働くことになった海里だが、そこは幽霊さえ訪れる店で……おいしい料理と切なくほっこりする物語、そしてちょっぴりファンタジックなシリーズ。

今週は箸休めの一冊を。さくさく読めるし続きも気になるので、最近はこのシリーズに夢中。現在14巻まで刊行。現在6冊目まで読了。調べてみたら過去にドラマ化していたらしい。
巻末にレシピも載っていて、そのうち2品と、作中の料理からアイデアを得て1品作ってみたけれど、どれもおいしい。
箸休めとはいったけれど、お腹がすいて読み終わったらおいしいごはんが食べたくなるかも。
これからどうなっていくのかも気になる作品。