『司書のお仕事』大橋崇行
近所の梅の花が咲き始めました。
ちょっと色あせたような冬の景色のなか、そこだけ色づいていて気分もあったかくなりますね。
味岡市立図書館に新人司書として採用された稲嶺双葉。
1巻では、蔵書目録の作成や、本の受け入れ作業、イベント企画など
2巻では、蔵書点検や司書の雇用形態、行政や地域との関わりなど
をテーマに、ストーリー形式でわかりやすく伝える本。
司書のお仕事って?をテーマに物語形式で解説してくれるこの一冊。
図書館の司書も、学校図書室の司書さんも、専門職であるにもかかわらず、案外その仕事内容を知る人は少ない。
職業体験などで学生さんを受け入れたときも、その仕事量の多さに一番驚かれる。
私が勤める図書館も現在蔵書点検真っ只中で地獄を見ている最中なのだが、2巻ではそのことについてもしっかり描かれている。
1巻は導入編。2巻は発展編という感じ。
図書館の規模によっても仕事内容や勤務形態はかなり違うと思うが、図書館の新人司書にも、中堅司書にも、図書館に興味がある人にも楽しめる内容になっている。
舐められがちな図書館司書の仕事。どんなことをしているのか、見てみませんか?